無添加あいの家  


あい建築・設計室あいの基本理念

 私たちは、ただ「 健康 」だけを考えた企画ではありません。一つの物質を調べていくと「リサイクル」という商品に行きつく一方、その先に個人から社会へ。社会から世界へ。そして「地球環境」へと視野が広がります。
  これらを取り上げ研究が進んでいるのが欧州です。特にドイツでは早くからこの問題に積極的に取り組んでいます。第二次世界大戦後、日本もドイツも『木材は燃える』という概念からコンクリートの住まいが大量に作られました。頑丈で火にも強く、安価で仕上げられる団地がどんどん立ち並び、また内装には早く・きれいに仕上がる建材が室内環境汚染を考えられずに造られました。
  これがシックハウス症候群の始まりです。
 1955年頃、ドイツの医師ワーベット・バーム博士とバインリッヒ・ビーレンベルグ教授の両名が当時、まだ原因がはっきりしていない患者に対し、診察、研究を行い、そこで気密性強いドイツの住宅の構造が、人の健康を害することへ結びつくのではないかという一つの仮説をだしました。それを基に原因特定が進められ、最終的にたどりついたのは、やはり住まいの質だと提唱したのです。そしてまた、1968年には病んだ家を建てることは、生命という自然の秩序に反することであることを発表したのです。これが1973年に誕生する、「バウビオロギー研究所」の前身である「健康な住まいと、住まい作りのための作業共同体」なのです。
このバウビオロギーとは、 【バウ(建築)】+【ビオス(生命)】+【ロゴス(学問)】 という3つの単語を組み合わせて作られた言葉で、一般的に「建築生物学」と呼ばれています。これは自然風土を調査し、自然素材の建材で快適な室内空間を保つために吸放湿性のある建材を用い、断熱と蓄熱を検討し、太陽光の熱取得と色彩との明るさ、そして全体的なバランスをプロポーションする家をいいます。日本では前橋工科大学教授の石川恒夫教授がいち早くこのバウビオロギーに携わり現在、日本バウビオロギー研究会を発足し、会員を募っています。
  建築の始まりは古くから存在します。自然が作り出した洞窟、害虫や湿気から身を守る高床式住居など‥。まるで体に合わせて家を変えてゆくヤドカリのように住まいは変わり続けています。
今私たちは知識と技術を持って、工業製品の開発を展開し、工業化への進化と美しさ・デザイン・機能性を追い続け、人が自然の一部であることを置き去りにしてきました。

 私事で申し訳ありありませんが昨年、東京におきまして「日本の未来を解く 日独セミナー」に出席してまりました。その中でドイツのホルガー・ケーニッヒ氏の講演を聴くことが出来ました。その中の質疑応答で日本と欧州、特にドイツにおける人と家の健康の話が飛び交いました。特に注目すべき質問は、「今の日本ではIHクッキングヒータの調理器具が増えていますが、ドイツではIHクッキングヒータの使用率は?」との問いに「ドイツ、欧州では使っていない」との見解でした。当然、人の健康を考える家で必要不可欠なものは最小限にとどめているようです。 
 私どもの展示場『無添加あいの家』ではIHクッキングヒーターは使用しておりません。インターネットの検索でもIHクッキングヒーターから発する電磁波について「国際的ガイドラインは大きく下回っています」や「電磁波による発ガン・妊婦の場合流産・心臓ペースメーカーの誤作動などの危険性」など実際の真意(害があるのか本当にないのか)はまだまだこれからのようです。

  「第三の皮膚」といわれている住まいは、自然素材の無垢の木、深層土の漆喰、植物から作った塗料、すべてがありのままで作った自然なものです。
 このように日々、技術が進歩しているこの世の中で建築技術もまた、進歩しています。しかしあまりにも急ぎ過ぎたとはいいませんが、本来、人間がもつ抵抗力よりも先に技術が進歩してしまっては、どうしようもないのではないでしょうか?最近になって、そのことに気づき始めた私たちは少し立ち止まって、後ろを振り返ることにより、気付いた新しい未来のことを少しづつ修正して、住みよい私たちの生活が、地球を救うという大きな意味を持って変えていかなければならないと思っています。
 
 
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